
ストレートネックの原因のほとんどは、首のそのものではなく、
①胸椎の伸展可動域不全(主にT2-4)
②腰椎の屈曲可動域不全
③上記二つの合併型
骨連鎖的にはこれらがストレートネックの直接的な起点であることがほとんどです。
加えて、さらに真の原因(起点)は、足裏、足首、骨盤とか人によって様々です。
ですので、ストレートネックだからといって『首だけ』を矯正したりしても、逆に骨連鎖の破綻を引き起こし、根本解決には繋がりにくいものです。
家で例えるなら...
家の基礎部分が傾くと、柱も傾き、屋根も傾き、滑り落ちそうになります。

でもすぐには屋根は滑り落ちないですよね?
なぜかというと、ネジやボルトで頑丈にしめつけているからです。
しかし、想像してみてください。
そのネジやボルトに相当な負荷がかかっていることは明白ですよね?
これ、人間の体で例えるなら、これ以上首や頭が前へ倒れないよう筋肉で踏ん張っている状態です。
これを釣りで例えるなら
大物の魚を釣る上げようとして、長時間踏ん張り続けると、釣り人の体にも負担がかかり、体のあちこちが痛くなっているのと、同じ状態なのです。

ということで、
ストレートネックは「首だけ」をもんだり、
ほぐしたり、矯正したりしても、
ほとんど意味をなしません。
首が歪ませている真犯人を
正常な状態へ戻すことで、
首も本来の位置へ近づき
結果的に筋肉の負担が減っていく
というアプローチの流れが大切です。
なので、ストレートネックをよくするには
最低3ヶ月~6か月、施術回数でいうと
16~24回くらいみといてください。
骨配列を正すには
筋力以上に「筋長」が重要になり、
筋生理学的にも「筋節構造(筋長の最小単位)」
の正常化にはこのくらいの時間かかります。