
股関節の痛みは痛む箇所によって原因は様々ですが、今日は股関節前面が痛むケースのお話をしたいと思います。
股関節は寛骨臼という受け皿と大腿骨頭という太ももの骨がジョイントしている部分を指します。
この寛骨臼という受け皿は、その形状から大腿骨頭が前方にズレやすいという特徴があります。
厳密には、大腿骨頭が『前方スライド+内旋』となりやすく、その結果、動作中に大腿骨頭と寛骨臼がぶつかったり、組織を挟み込んだりして、痛みが生じるパターン(①)。
それと大腰筋という筋肉が何かしらの理由によって過緊張し、痛みが生じるパターンもあります(②)。
私の経験的にはこの二つが凄く多いように感じます。
これらは、実は原因が同じケースが多く
腹横筋、多裂筋深部繊維、骨盤底筋群
この3つの筋群が弱っていることが目立ちます。
これらは、どれか一つが強くなってもバランスが取れません。

整体的な対応としては、
特に多裂筋深部繊維と骨盤底筋群の関係性は非常に重要で、多裂筋が働くと両□□に対して○○が前傾し、その骨連鎖で恥骨と尾骨の距離、左右の坐骨同士の距離が開くようなベクトルが生まれ、そこに骨盤底筋群に収縮も入ることで、△□○を介して△○鎖筋を主に、深層外旋六筋が収縮しやすくなり、大腿骨頭を寛骨臼に引き込む働きがよくなります。
すると前方スライドや内旋による骨頭のズレは無くなり、組織の挟み込みも無くなり、痛みは緩和しやすいです。ちなみに外旋六筋だけを働かせるだけでもわずかに痛みが緩和する場合もありますが、それは稀です。
また大腰筋はこの三つの筋肉が同時に働いてくれないと、過緊張してしまうことが圧倒的に多いです。
この三つの筋群は、単にドローインを行っても同時収縮はほぼ不可能です。
これには特殊なやり方が必要なのですが、当院ではこれを誰がやっても出来るように、簡単なセルフケアに落とし込んでお客様に伝授しております。
ただし、イレギュラーや他の原因で股関節が痛くなることもあったりしますので、まずはしっかりと整体院で検査することをお勧めします。
事故や怪我などで痛めた場合は、必ず病院で診てもらってください!
怪我をした訳でもなく、普通に生活しているだけなのに、何故だか股関節が痛むという方はお気軽にご相談ください。