アメブロのほうにも投稿していますが
骨盤の不安定性による股関節周囲の筋群の過緊張と痛みは頻繁に遭遇します。
股関節は寛骨臼と大腿骨頭のそれぞれ中心軸が嚙み合った状態で動くのが理想とされていますが、周囲筋群の【筋力差】や【筋発火タイムラグ】によってそれらがズレた状態で働くと、特定の筋肉だけに過負荷がかかり、痛みとして現れたりすることが非常に多いです。
特にここ1,2カ月で多いのが、腰部多裂筋深部繊維の弱化、特にL5~S2付近の深部繊維。
ここが弱化すると、LPポジションによって寛骨臼と大腿骨頭のセンタリングが噛み合わななくなることが非常に多いです。
多裂筋というと、基本的には脊柱伸展によって収縮が起きるのですが、それは表層繊維であって【深部繊維】の収縮はテクニックが必要です。
昨日のご新規のK様も検査の後、、深部繊維の可能性が高いことが分かり、その収縮を促した途端に、階段を登る際の左股関節の痛み(大腿直筋の過緊張)が緩和しました。
今まで整形外科や整骨院、他の整体にも色々と回ったけども、変化を感じたことが無かったとのことでしたので、昨日は本当に不思議そうなお顔をされてました。
とはいえ、昨日の時点では神経的に腰部多裂筋深部繊維の筋出力を高めたので楽にはなっていますが(神経系の改善)、多裂筋は人間の体の中でも特に筋委縮が進行しやすく、人によっては筋内部が空洞化しやすいことで有名です。
ですので、定期的な施術とセルフケアで、筋肉の太さや空洞化を本来の状態へ回復させたりといった、筋組織自体を作り変えていく期間が必ず必要になります。
そうすることが、ぶり返しの無い安定した改善に繋がっていきますし、それには1回の施術で完璧に回復させることは、筋生理学上、不可能ですので、真の意味での改善には相応の期間は必要になります。(組織の回復)
改善には大方どのくらいの期間(施術回数)が必要かは、実際にお体を見てからお伝えしています。
つらい股関節痛でお悩みの方は、お気軽にお問合せください。